FPとしてのフィデューシャリーデューティー宣言

2024年4月1日

田端 沙織

金融庁は、金融業界全体へのフィデューシャリーデューティの浸透を目指して、「顧客本位の業務運営に関する原則」を公表しました。

これを受け、個人への相談業務に携わる私たちファイナンシャルプランナーも、金融サービスを業として提供する者としてフィデューシャリー宣言を行い、お客様のために、自らの業務を遂行することを公約する必要があると感じています。

その実践にあたって、私は事業継続に必要な合理的報酬のもと、お客様に対し一切の利益相反行為を行わない事を改めて確約し、明文化して公表致します。

 

1.顧客本位の業務運営にかかる方針の策定・公表

(1)私は、お客様の最善の利益のために、金融機関に属さない中立的な立場で適切な相談業務を行います。

(2)お客様の経済的な安心の実現に向けて、FPとしての専門知識をもって相談業務にあたります。

(3)金融商品の斡旋・販売による手数料は受け取らず、相談業務、その他サービス提供への対価のみを報酬と致します。

(4)よりよい業務運営を実現するために、当該方針は定期的に見直します。

2.顧客の最善の利益の追求

(1)お客様一人一人の利益に合致する良質なサービスを提供することに務めます。

(2)お客様が、お金についての不安を適切に解消し、長期的な資産形成を円滑に行うことができるように、生活設計、金融経済教育、投資教育に力を注ぎます。

(3)自らの安定した顧客基盤と収益の確保につなげるために、相談業務の他、金融商品の販売につながることがない、中立的な勉強会やセミナー開催、各種媒体での良質な情報発信を行うよう心がけます。

3.利益相反の適切な管理

⾦融機関に属さないと共に、⾦融商品の販売、勧誘または⾦融商品を販売することによって⽣じる販売⼿数料等の⽀払いを受けることは⼀切ありません。

4.手数料等の明確化

私が提供するサービスの内容・価格については、HP等で公表し、お客様が事前に疑問なく理解できるよう情報提供に務めます。

5.重要な情報の分かりやすい提供

私の相談業務においては、お客様の疑問や不安に丁寧に回答し、重要なことをもれなく、正しく、分かりやすくお伝えします。

6.顧客にふさわしいサービスの提供

私はお客様の状況、知識、経験、ニーズを十分把握すると共に、お客様が自らの意思によって行動を選択できるような知識・情報の提供に務めます。

7.遵守態勢

「お客様の最善の利益」のみを追求できる事業構造とし、お客様の経済的自立を支援するために相談サービスおよび金融経済教育を提供していきます。